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水上機を作る 水上機を作る
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基本カオス。 キャラ崩壊の塊。時系列なんて知らん。 パラレルワールドと考えて欲しいと思った管理人の負け。 予定含むあらすじ サホウ編 運営の仕事が終わり寝るサホウ・スナクズシ。 報告書を書き、寝るつもりだったのだが・・・・・。 イヴとスイショウ、白光が居た。 その後、3人それぞれの部屋に戻れと言ったサホウだが。 気を許したサホウは、サホウの部屋で寝ることを許可してしまう。 報告書を書き終え、3人と一緒に寝るサホウだが・・・・・・。 東方 砂崩滅 オレックスの忘れ物を取ってきて欲しいと言われ、しぶしぶ幻想郷に行くことになったサホウ。 紅魔館にあると分かったサホウは、すぐ紅魔館に向かうことになる。 中身はオレックスの報告書のコピーと彼のエロフォルダの予備USBらしい。 ざまぁwwwww サホウにエロフォルダのUSBだけ取り返すよう言ったオレックス。 サホウが幻想郷へ再び向かうことになる。 黒影編 考えてますw
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実親との確執など スレ5 145 146 158 スレ7 286 302 403 404 487 618 スレ8 948 949 957 979 スレ9 248 470 474 501 スレ10 456 606 954 スレ11 122 266 スレ12 156 スレ13 357 ちょっとイイ話 スレ7 356 スレ12 823 スレ13 888
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書き手諸氏でバトルロワイアル 第一回ksk人気投票 第二回ksk人気投票 第3回ksk人気投票
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笑ってはいけない特捜部24時 特捜部24時パート1 特捜部24時パート1 その2 特捜部24時パート2 特捜部24時パート3 特捜部24時パート4 特捜部最終決戦 特捜部おまけパート 笑ってはいけないオリスマ大企業24時 オリスマ大企業24時パート1 オリスマ大企業24時パート2 オリスマ大企業24時パート3 オリスマ大企業おまけパート
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寒い冬の夜に ペットボトル(キャップが橙の)に熱湯入れて いらなくなった靴下に入れる。 薄い靴下なら二重がイイかも。 で、布団に持ち込み足元へ 暑い夏の夜に ペットボトルに水を入れて凍らせる。 タオルで巻いて 脇やら首やら股やらにあてて寝る。 ・・・保冷材を買うのが一番かな? 寝る前にしょうが紅茶(紅茶に摩り下ろししょうがを入れる)お勧め。 熱いのを我慢して飲む!するとしばらくするとすっきりしてくるよ 汚れ落としにほうれん草の茹で汁 金属のさび、衣類の汗などの汚れ、窓などの木枠の汚れなどに使用できます。 ブラシに茹で汁を付け、汚れている部分を擦ることで汚れが落ちます。 冷蔵庫に入れていただければ1週間くらいは保存できます。
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307: 名前:みるみる☆04/11(日) 15 11 23 ◆ どろり、溶ける君の声。 ◆ 大きな洗濯機が並ぶ室内は、陽炎になっている外の様子よりもずっとずっと暑い。 『ふんわり乾燥まであと15分です』と機械が知らせてくれた。 「…… どうしてこんな事になっているんでしょう」 2人しかいない室内に、思ったよりも自分の声が響いた。 吐息とも溜息とも取れるものが、目の前にいる、彼の飴色の髪を震わせる。 斜陽に照らされたそれは、きらきらと反射した。 「……どうしてかな」 「とぼけないでください」 このコインランドリーには2つしか椅子がない。 最初はおとなしく1人一つずつ椅子に座って、シーツが洗い上がるのを待っていたのに、「大人のキスを教えてやるよ」とか変なことを彼が口走って、なぜか今に至る。 「もう、最悪です」 「だったら降りればいい」 そう。今私は彼が座っている、その大腿部に座っている(というか座らされている)ので、私がここから降りれば、それだけで事は終わるのだ。 それなのに。 「恥ずかしくて嫌なのに、気持ち良くて逃げられない、でしょ?」 「……言葉で責めるのが好きなんですか?」 にやりと彼が笑う。 汗が気持ち悪い。 べっとり張り付く肌着が気持ち悪い。 不意に、この体勢のまま、横にあるもう一つの椅子に倒れ込む。 クッションも何もない木の椅子なので、割と痛かった。 恨めしげな顔で彼を見ると、「何?」と笑顔で答えられる。 「あなたって本当に、一人称は『僕』なのに、完全に俺様キャラです……」 309: 名前:みるみる☆04/13(火) 00 09 42 「今夜は、お客さんを呼んでいるじゃないですか」 だからこんなに大量のシーツを洗いに来たのに。 全く彼は向こう見ずというか考えなしというか、「こんなこと」をして、シャワーも浴びずにどうやって家まで帰るというのだろう。 「うん、家帰ったら、今日はできないから」 「……若いですねぇ」 「お前もだろ」 彼が少し疲れたような苦笑を漏らす。 吐息が耳朶にかかって、ぞくりと背筋が震えた。 あと10分。 乾燥機から出る熱気も手伝って、この部屋の中は異様な暑さだ。 2人が体を密着させていれば、それだけで脱水症状になってしまいそうなくらいに。 私だけでなく彼も、頬に一筋亜麻色の髪が張り付いて、瞳も熱にうなされているように少し潤んで見える。 このまま溶けてしまいそうだと思った。 310: 名前:みるみる☆04/16(金) 21 53 41 吸い込む空気ですら喉をむっと温めていく。 私の意識でさえも蕩け始めたのか、視界がぼんやりとはっきりせず、夕日に染まる天井をぼんやりと眺めていた。 機械はシーツを乾燥し終えたようで、陽気な電子音が部屋に響いた。 「時間切れですよ」 彼は名残惜しそうにゆっくりと起き上がり、ふわふわになったシーツを引っ張り出し始めた。 私も起き上がって、外の様子を眺める。 すっかり夕暮れ色になってはいるが、そとは建物や道路の発する熱でまだまだ暑そうだ。 「どこ見てるの?」 すかさず彼が尋ねる。 まるでこちらを見ろと言わんばかりに。 この人は私の視界を独り占めするつもりなのだろうか。 「ちょっと思い出していました」 「何を?」 「碧ちゃんのことです」 その言葉を口にした瞬間、なにか胸にふわりと風が吹いたような気がして、自然と笑みがこぼれた。 「なんだか久しぶりに聞く名前だね」と、彼も少し懐かしげに答える。 312: 名前:みるみる☆04/23(金) 00 18 22 311高坂 陽様 お久しぶりです! すみません、凄く「あれ、終わり?」みたいな終わり方で……これが私の今の全てです← 深くできませんでした; でも楽しんで貰えたのなら私も嬉しいですv 本当にいつも丁寧なコメントを頂いて感激しておりました……。 ありがとうございます! これからもちまちま頑張りますw ◆ 彼に渡されたシーツを両手に抱えて、私達は夕暮れの町に出た。 髪が、まだ少し熱を持った風にふわりと揺れる。 そう、あの分厚いコートは着ていない。フードももう被らない。 2人で並んで、表の通りをゆっくり歩く。 碧ちゃんのおかげだなぁ、としみじみ思う。 あの不思議な、緑の髪の少女が居なくなってから、少しずつ私の周りは変わってきている。 琥珀くんは牢には入らなかった。 政府が差別によって起こった事件であって、琥珀くんも被害者だと判決を下した。 よって、無罪放免。 だからこうやって、2人で洗濯なんかしている。 あんな大勢の前で大きな事件が起こったのだから、お偉いさんも無かったことにはしておけなかったのだろう、「colored」への差別を禁止する、とした。 もちろん、そんなものを文章にしても、すぐに効果は現れない。 それでも、少しずつ変わっている。 世界は変わっている。 313: 名前:みるみる☆04/24(土) 17 23 09 「また会いたいよね」 急に隣の琥珀くんに言われたので、心を見透かされたような気がした。 「また思い出してたんでしょ? 碧ちゃんのこと」 何で気付かれたんだろう、と疑問に思いながら、私はこくりと頷く。 会いたい。もう一度だけでもいいから。 思い起こしてみれば、碧ちゃんが「この世界」にいた時間は1週間にも満たない。 毎日色々なことが起こりすぎて、だから長く感じたのかもしれない。 その所為か、私の心には急にぽっかりと穴が開いてしまったようだ。以前ほどの虚無感はないにせよ、開いた穴はなかなか塞がってくれない。 今でも鮮明に思い出す、最後の瞬間。 緑の髪が風に吹き上げられていた。 手を伸ばしたけれど届かない。もっと身を乗り出して、地球に引っ張られるその体を引き留めようとした。 何をしているのか自分でも分からない、ただ何か叫んでいた。 思い切り上半身が柵の外に乗り出した、そのとき。 緑の彼女は何か呟いて、笑った。 そして、その翡翠のような瞳がゆっくりと閉じられた。 全ての時間が止まったような気がした。 感覚という感覚が一切消え失せて、ただ視覚だけは研ぎ澄まされたように、鮮やかな緑を捉えていた。 普段の私なら、これから起こることを恐れて目を覆っていただろうに、そのときは何故か目が離せなかった。 地面に付く直前、彼女は消えた。 314: 名前:みるみる☆04/30(金) 00 37 05 ざわめく下の人たちとは正反対に、時計塔の4人は、固まったように碧ちゃんが落ちたはずの地面を見つめていた。 驚きで声すら出なかったのかもしれない。 或いは、私と同じように、「碧ちゃんならそんなこともあり得る」と心のどこかで納得していたのかもしれない。 ひび割れた鐘の音が、今までの出来事が嘘ではないことを証明していた。 「お別れの挨拶もしてないです」 少し怒ったように言ったつもりが、笑いを含んだ響きになる。 何故だか、悲しい気分にはならない。 あの人なら、明日にでも空からまた降ってきそうな気がするからだろうか。 いつの間にか家の近くまで来ている。 「あ、もう来てるし」 琥珀くんがそう言って、歩調を早める。 家の玄関の前に、琥珀くんと、それから私の友人達が居る。 勿論髪の毛は茶色。 最初は私も気後れしたけれど、みんな私の髪を好奇の目で見たりしない。 ただの、友達。 急に、背後から髪の毛をぐしゃぐしゃにされた。 「よお」 振り向かずとも声の主は分かる。 かつかつとヒールの音が響いているから。 その後ろにもう1人いることも。 そう、私達の新しい友達の、そのまた新しい友達は、赤かったり青かったりするのだ。 315: 名前:みるみる☆05/08(土) 19 49 45 ◆ 折角シーツまできちんと敷いていたのに、みんなはトランプやワインの瓶が散らかっている床に寝転がって、そのまますうすう寝息を立てている。 私はみんなを起こさないように、できるだけ音を立てずに食器を片付けた。 「もう明日で良いんじゃない?」 後ろで眠たそうな琥珀くんが呼ぶ。 「あと少しで終わりますから。先に寝ていても良いんですよ?」 317: 名前:みるみる☆05/09(日) 23 18 14 316華奈LOVE♪様 あげありがとうございます! ◆ 後ろに目があるわけではないので、琥珀くんの表情は窺えない。でも、気配だけで明らかに私の言葉に気分を悪くしたのが分かる。 私の手だけがせわしなく動いて、広い空間にかちゃかちゃと音を立てている。 「なんか、さ」 気まずい沈黙をそろりと抜け出したように、琥珀くんが呟いた。 「……どうしたらいいんだろう、母さんのこと」 言葉の途中で話を変えたような響きだったが、とっさに変えた話題にしては重すぎる。 私は止めどなく水の流れる蛇口をひねって止めて、手を濡らす雫を振り落とした。 318: 名前:みるみる☆05/09(日) 23 49 32 振り返ると、彼は思っていたよりもずっと悲愴な表情で、ソファーに座っていた。 「自分がやったことで責任が取れないなんて、想像も付かなかった。無罪って聞いた時に、ほっとする反面、ああこれでいいのかなって思ったんだ。罪が無いわけない。僕は取り返しの付かないことをした」 「刑務所入りしなくて拍子抜けした、ですか?」 「違う、そんなんじゃ――」 「償えませんよ。あなたはそうやって、一生後悔してれば良いんです」 絶望したように、茶色い瞳が翳った。 これでいい。何かの罰を持って償おうなんて、そんな甘ったれた常識は捨ててしまえばいい。 琥珀くんはなにか言いたげにこちらを向く。 私は黙って、その言葉がこぼれ落ちるのを待つ。 やがて、薄い唇が開かれた。 「……小町って」 「何ですか?」 「ちゃんと、僕のこと好きなのかなって」 私の決して強くはない心に、大きな杭が打たれたような気がした。 そんなことを疑っているの? 甘いだけが恋ではないのに。 嫌いになるわけ、無いのに。 「今日も、ずっと冷たい。いつも、僕からしか――」 「ごちゃごちゃ言わないでください」 いつの間にか、私は彼の頬を両手で捉えていた。 泣きそうだから、酷い表情をしているかもしれない。 そして、乱暴に口づけをする。 「っ痛……」 歯と歯がぶつかり合って、一度琥珀くんが逃げようとする。 その頭を掴んで、引き戻す。 私がまだキスが下手なのは知っている癖に、どうしてそんな我が儘を言うの? 舌も、唇も、傷ついていく。 口いっぱいに、甘くて苦い鉄の味が広がる。 どちらの血かなんて、もう分からない。 いつの間にか流れ落ちた涙を、私より一回り大きい手が拭ってくれたのが分かった。 番外編おしまい 319: 名前:みるみる☆05/09(日) 23 53 07 番外編までお付き合いいただき、ありがとうございました``* 短編集を短編板でやっていこうと思います。 スレ名は予定通り「こんせんとらぶ」です。 また半分現実みたいな中途半端ファンタジーになる予感……; それでは、本当にありがとうございました!
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キ84 番外編1「女神の誕生日とルペルカリア祭」 ~2月13日、第501統合戦闘航空団基地ハンガー内部~ 俺「・・・いよっ、と」 当番の哨戒任務を終えて帰投した俺は、疾風の操縦席から飛び降りた。 たとえ地中海に面したここロマーニャでも、冬の空は寒い。 ましてや魔力障壁のない俺にはかなりキツいので、しっかりと着膨れして出撃する必要がある。 俺「ふー・・・」 機体に寄りかかりながら兎皮の防寒手袋を外していると、声を掛けられた。 エーリカ「おつかれ~俺~!」 俺「あ、お疲れ様です、ハルトマン中尉」 思わずヒョイと敬礼した―――のが間違いだった。 外しかけの手袋は程良く汗ばみ、非常に潤滑性が良くなっていたのだ。 スポッ 振った腕の勢いそのままに、手袋が俺の手を離れる。 ドンッ、バチャッ! 手袋が作業台の上のオイル缶にヒット、倒れて床に黒いモーターオイルをぶちまけた。 整備兵1「うぉぁ!」 運悪く小走りで通りががった整備兵がオイルを踏む。 俺(ああ、この展開どっか見たな・・・) ツルッ! オイルで足を滑らせた整備兵がよろけた先には、魔道エンジン整備ユニットが。 こういう時に限って、重要な部分というのは実に掴みやすく見えるものだ。 バランスを失った整備兵は、思わず整備ユニットのテスト始動レバーを下げてしまった。 ガチャン! 俺(・・・ありがちだな、こういうの) ドルンッ!ババババババババ 懸架されていたBf109のDBエンジンが轟音を響かせて、ハンガー内に旋風を吹かせる。 バタバタと防水シートがはためき、各種整備マニュアルに記録日誌が宙を舞う。 だがそれも長くは続かなかった。 ババババババババ、バババッ、ババン、バン、バン、ブスン! エンジンが咳き込んだ後黒煙を吐いて停止した時には、ハンガー内は惨憺たる惨状を呈していた。 エーリカ「にゃははは~!やっちゃったねー、俺!」 俺「ハハハ、やっちゃいましたね・・・」 乾いた笑いが漏れる。 整備班長「バカやらかしたのぁドコのどいつだぁ!!今すぐ出て来い!!」 整備班長の罵声が木霊する。 俺「・・・と、いうわけで失礼します、ハルトマン中尉」 エーリカ「うん、急いだほうがいいぞー」 ダダッ 班長の元に駆け出す俺を尻目に、これは面白いものが見れたと口元が緩むエーリカ。 エーリカ「・・・あれ、そもそもなんでここに来たんだっけ? ま、いっか~」 人類最強のエースは今日もマイペースだった。 ◇ ◇ ◇ ~第501統合戦闘航空団基地、食堂~ 俺「つぅ・・・終わった終わったぁ」 結局あの後大方の後始末を一人でやらされ、俺はとんでもなく疲れていた。 夕食まで多少時間があったので、食堂の机に突っ伏してしばしの休息を取っていた。 宮藤「大丈夫ですか、俺さん?」 俺「いやぁ、なんとか・・・」 宮藤の問に俯いたまま答えた。 くんくん 俺(・・・おお、いい匂いが) ふと目をあげると厨房が忙しそうだ。 いつもの二人当番である宮藤・リーネ以外にペリーヌやミーナ、バルクホルンまでいる。 鍋の数もいつもより多いみたいだ。 俺「あれ、今日はなんかあるんですか?」 宮藤「え、聞いてませんでした? 今日はシャーリーさんのお誕生日だからみんなでパーティをするんですよ。 ハルトマンさんに伝えておいてもらうようにお願いしたんですけど・・・」 俺「それは知りませんでしたよ」 宮藤「・・・って事は俺さんプレゼントも用意してませんよね?」 俺「へ、プレゼント?」 宮藤「だってお誕生日ですよ。 みんなでプレゼント交換もしたりする予定だったんですけど・・・」 俺「・・・用意してない、ね」 宮藤「だ、大丈夫ですよ!なんとかなりますって!」 俺「だといいんですけど・・・」 宮藤「そうだ、俺さん。 食事の用意手伝ってもらえますか?」 俺「構いませんよ。 何をすれば?」 宮藤「それじゃあ、あっちの食器を・・・」 ◇ ◇ ◇ ひと通り給仕の用意が終わって、机には様々な料理が並んでいる。 肉じゃが、ヴルスト、スパゲッティ・アマトリチャーナ、ステーキ&キドニーパイ・・・ 心なしか芋が多い気がしないでもない。 隊員達もそろそろ集まり始めた頃だ。 芳佳「そろそろみんな揃いそうですね」 俺「えーと・・・あとは主役のイェーガー大尉だけですか」 ミーナ「さ、そろそろ皆席に着きましょう」 ゲルト「そうだな」 ガタガタガタッ ◇ ◇ ◇ ガチャ 皆がテーブルに座って待っていると、ドアが開いていよいよ本日の主役が顔を現した。 シャーリー「ん? どーしたんだ、みんな揃って?」 芳佳「だって今日はシャーリーさんのお誕生日じゃないですか。 シャーリー「・・・そだっけ?」 芳佳「そうですよ! おめでとうございます!」 皆「おめでとう!」 口々に祝辞を述べる隊員達。 シャーリー「うわー、これあたしのために用意してくれたのか?」 ルッキーニ「もちろんだよ、シャーリー!」 シャーリー「ありがとうな、みんな!」 笑顔で答えると腰をおろし、いよいよ宴が始まった。 ◇ ◇ ◇ ヒョイ ルッキーニ「あ゛ー! その肉アタシのー!!」 エイラ「へっへーん、オソイ、オソイゾ、ルッキーニ! ほら、サーニャも食べルカ?」 サーニャ「ありがとう、エイラ」 ヒョイ エーリカ「わたしもも~らい、っと」 ゲルト「ハルトマン!お前まで!」 シャーリー「ほらほら、早く食べないとみんな無くなっちゃうぞー、固茹でポテト大尉殿」 もぐもぐもぐもぐ ペリーヌ「まったく・・・はしたない」 俺「いいじゃないですか、中尉。 せっかくのパーティですし」 ペリーヌ「・・・まあ、そうかもしれませんわね」 ミーナ「あら、これは美味しいわね」 坂本「そうか、ミーナはあさりの酒蒸しが気に入ったか」 ミーナ「酒蒸し・・・ってことはお酒が入ってるのかしら?」 芳佳「ええ、でも火にかけてアルコール分は飛ばしてありますよ」 ミーナ「あら、そうなの」 (ちょっと危なかったわね・・・ 美緒とお酒は合わせちゃダメね) 坂本「・・・? 何をホッとしているんだ、ミーナ。 おかしな奴だな、はっはっはっはっは!」 ワイワイガヤガヤ・・・・ ◇ ◇ ◇ しばらく続いた喧騒も、食事が終わりに近づくと次第に落ち着いていった。 各自鱈腹食べるだけ食べて、腹も満たされた。 ミーナ「宮藤さん、そろそろケーキを出してきてもらえるかしら?」 一度厨房に引っ込んだ宮藤が、ケーキを抱えて戻ってきた。 流石に12人分だとそこそこのサイズになる。 宮藤「さ、どうぞ、シャーリーさん」 ケーキがシャーリーの前に置かれろうそくが灯されると、部屋の照明が落とされた。 ルッキーニ「みんな、準備はいい? それじゃ、せーの! Happy birthday to you, Happy birthday to you, Happy birthday, dear Shirley, Happy birthday to you! ルッキーニ指揮の歌が終わるとシャーリーがろうそくを吹き消し、部屋が真っ暗になった。 それと同時に喝采が上がる。 「おめでとう!」 「おめでとー!」 「おめでとうございます!」 「おめでとうダナ!」 「おめでとうございますわ」 「ハッピーバースデー、シャーリー!」 シャーリー「みんな、ありがとう!」 ミーナ「ふふっ、まだまだよ、シャーリーさん。 皆プレゼントの準備はいいかしら?」 ゴソゴソとそれぞれにプレゼントを取り出す隊員達。 ―――が、もちろん俺は用意していない。 ミーナ「まずは私たちからね。 どうぞシャーリーさん」 エーリカ「ほら、行ってきなよトゥルーデ」 エーリカがバルクホルンになにやら大きめの箱を渡して背中を押した。 ゲルト「わ、分かってる! ほ、ほら、プレゼントだ、リベリアン」 照れくさいのか、バルクホルンはぶっきらぼうにグイと箱をシャーリーに押し付けた。 シャーリー「どれどれ・・・」 リベリアンらしく豪快にバリバリと包み紙を破くシャーリー。 出てきたのは金属の箱に赤いスパナのロゴ。 シャーリー「すっげー!! USAG(*1)の工具セットかよ!!」 中身はロマーニャの誇る名門工具メーカー、USAG社のベーシックサービスキット一式だった。 ゲルト「我がカールスラントの技術力とロマーニャの職人芸の融合だ。 悪く無いだろう?」 シャーリー「悪く無いどころか最高だよ、バルクホルン!」 よっぽど嬉しかったのか思わずバルクホルンに抱きつくシャーリー。 不意をつかれてバルクホルンの顔が真っ赤に茹で上がった。 ゲルト「わ、バ、バカ、何をするんだリベリアン! は、離せ!」 シャーリー「ホントありがとうな、バルクホルン! もちろんミーナ中佐もハルトマンも!」 バルクホルン「れ、礼には及ばん・・・ゴホン」 エーリカ「ニシシ~」 ミーナ「気に入ってくれたようで良かったわ」 こうして、次々とシャーリーにプレゼントが渡されていった。 リーネと宮藤からはブリタニアのデンツ社(*2)製レザーグローブ。 エイラとサーニャからはオラーシャ製の暖かそうな毛皮の冬用飛行帽。 ペリーヌとルッキーニは一緒に選んだジャガー・ルクルト(*3)のクロノグラフ。 坂本からはサワラ材の湯桶一式。 そしていよいよ回って来る俺の順番、だが諸手は空。 こなったら素直にぶちまけてしまうしかない。 俺「すいません、大尉。実は手違いで何も用意出来ませんでした・・・」 ミーナ「あら・・・」 エイラ「ドッチラケー・・・」 辺りに白けた空気が流れる。気不味くなって、俺も俯いてしまう。 だが、その空気は直ぐに女神の一声で破られた。 シャーリー「ハハハッ、なーんだそんなことか。気にするなよな、俺!」 俺「しかし・・・」 シャーリー「気にするなって言っただろ? プレゼントだけが誕生日じゃないさ。 こうして皆が集まってお祝いしてくれるだけでも最高の誕生日さ。 それに今年は去年より一人多い、それだけ幸せも多くなるってもんだよ!」 芳佳「そうですよ、俺さん。 みんなで楽しんでお祝いしましょうよ」 エーリカ「そうだね~にゃはははは~」 俺「は、はい!(そもそもこれハルトマン中尉の責任な気が・・・)」 シャーリー「それじゃぁケーキ食べようぜ、ケーキ! リーネ、紅茶用意してくれるか?」 リーネ「はい!」 シャーリーの一言に場は持ち直した。 だが、やはり俺として心苦しい。 俺(明日何か見繕ってみる、か・・・) エイラ「おお、オイシイナ、このケーキ! ほら、サーニャも食ベナイカ?」 サーニャ「ありがとう、エイラ」 リーネ「芳佳ちゃん、口にクリーム付いてるよ」 宮藤「あ、ほんとだ」 皆それぞれに楽しみながら宴の夜は更けていった。 ◇ ◇ ◇ ~翌日、ローマ市街~ 扶桑大使館付き武官との定期的な連絡を終えた俺は、立ち寄ったカフェで途方に暮れていた。 午後は非番になるので、その間に何かシャーリーの誕生日プレゼントを確保しようという算段、だったのだが・・・ 俺「う~ん・・・」 年齢=彼女いない歴=童貞歴な不肖俺、いったい女の子の誕生日に何を買ったらいいかなど思いつかない。 しかも分かりやすい工具等は、昨日既に他の隊員たちが贈っている。 俺「なぁーに買えばいいんだ・・・」 懐からクシャクシャになったラッキーストライクのパッケージを取り出して、一本下側から抜き取った。 火をつける。 ぼんやりと思案を巡らしつつコーヒーを啜って窓の外に眼をやる。 (服・・・? だめだ、何を選べばいいか分からん。 アクセサリー? 俺の薄給じゃ大した物は買えないな・・・。 いっそ食べ物辺りで落すか? いや、やっぱ好みを知らん・・・) 俺「ん・・・?」 行き交う人々の多くが何かを手にしている。 俺「・・・花束、か」 不思議なことに道行く男性の多くがバラの花束や何かの包を手にしている。 俺「なんだ・・・ロマーニャで流行ってんの・・・か?」 チラリと視線を流すと、広場の端に露天の花売りが出ている。 しかも結構な行列が出来ていた。 俺「・・・よし、これにするか」 扶桑でよく言う「長いものには巻かれろ」という奴である。 または「付和雷同」。 値段的に大した物でもないし、花をもらって嫌な女の子は居ないだろう。 ともかく標的を決めたら後は実行するだけだ。 灰皿にタバコを押し付け、冷めたコーヒーを流しこんだ。 ウェイターに会計を済ませて、外に出て列に並んだ。 ◇ ◇ ◇ ~数時間後、501JFW基地~ 俺「あ、イェーガー大尉。ここに居ましたか」 シャーリー「んー、どうした、俺? 午後は非番じゃなかったんだっけ?」 俺「いや・・・まぁそうなんですけどね。 あの、昨日はすみませんでした、大尉」 シャーリー「いいって、気にすんなよー」 俺「いえ、こういうのはちゃんとしないといけませんよ」 シャーリー「ふふっ、律儀な奴だなー。 まるでどっかの堅物みたいだ」 俺「それで、埋め合わせと言ってはなんですが・・・良かったらこれを」 ガサッ シャーリー「は、花束・・・しかもバラ・・・」 顔を赤くして、俯き加減に困惑の表情を浮かべて言葉に詰まるシャーリー。 俺「あ・・・お気に召しませんでしたか、大尉?」 シャーリー「え、いや、その・・・だって・・・///」 俺「・・・?(誕生日プレゼントがそんなに照れるようなことか?)」 シャーリー「ほら・・・今日はさ・・・」 俺(今日・・・2月14日だよな? なんかあったけ?) ガチャ ゲルト「おい、リベリアン。 昨日の報告書―――― って、ええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」 急に入ってきたバルクホルンが俺とシャーリーとその間の花束を見て奇声を上げた。 しかも顔が茹で上がったように真っ赤になっている。 ゲルト「す、すまん!邪魔したな!!」 バタン! 俺(・・・なんだ、ありゃぁ?) 俺「えーと、イェーガー大尉、どうかしましたか?」 シャーリー「も、もしかして気づいてない?」 俺「何がです?」 シャーリー「今日はルペルカリア祭だろ(*4)?」 俺「は?ルーペカリカリ祭?」 シャーリー「・・・まさか知らないのか?」 俺「知りません」 シャーリー「なんだぁ、びっくりしたじゃないか」 ホッとしたような残念なような呆れたような表情をで肩を下ろすシャーリー。 俺「・・・で、何なんです、そのルペなんとか祭って言うのは?」 シャーリー「ルペルカリア祭。 結婚の女神ユノに捧げる祝日だよ。 で、その・・・こ、恋人同士で贈り物をしあったりするんだ。 特にこういうバラの花束とかな」 俺「ははあ、なるほど。 だから皆バラを買ってたのか・・・」 シャーリー「ホントに知らなかったのか?」 俺「知りませんでしたよ。 だって扶桑じゃやりませんし、自分はこういうこと疎くて・・・」 シャーリー「ふふっ、それじゃしょうがないな。 だったらこれは『誕生日プレゼントとして』ありがたく貰っておくよ」 ガチャガチャとしばらくガラクタの山を漁ったものの、適当な入れ物が見つからない。 シャーリー「後でペリーヌのとこに借りに行くか。 とにかくありがとうな、俺。 わざわざあたしの為に買ってきてくれたその気持だけでも嬉しいよ」 俺「いえ、申し訳ありませんでした、大尉。 それでは」 ガチャ、バタン 最後まで律儀に敬礼して出て行く俺を見送って、少し残念そうにシャーリーが呟いた。 シャーリー「はぁ、ちょっと期待しちゃったじゃないか・・・」 ◇ ◇ ◇ 俺「あ、バルクホルン大尉」 廊下でばったりバルクホルンと蜂合わせた。 軽く敬礼をするが、バルクホルンは視線をずらして慌てたように返す。 ゲルト「お、俺少尉。さささ、さ、さっきは邪魔したな」 俺「いえ、別に・・・」 ゲルト「いや、おおお、お前とリベリアンがそ、そういう関係だったとは・・・」 さっきのシャーリーの説明、俺がシャーリーに手渡していた花束、のぼせ上がってるバルクホルン。 さすがの鈍感な俺にすら状況は読み取れた。 俺(うん、これはマズイ) 俺「いや、大尉。誤解ですよ、誤解!」 ゲルト「な、なに、隠す必要はななな、無いのだぞ!」 俺「いや、そうじゃなくてですね・・・」 ゲルト「わ、私は止めはしないぞ! そ、そういうのは本人たちの責任で判断すべき物だからな、うん!」 ◇ ◇ ◇ 結局バルクホルンの誤解を解くのに、残りの午後の非番を一杯に使ってしまうハメになったのだった。
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491 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 00 05 28.51 ID gyf50VcU0 奴隷GMみたいに扱われてルルブやサプリも全部俺持ちで購入して 持ってくるのも持って帰るのも俺 キャラシやサマリも俺がコピーして用意しないと文句言われた ある日「こんな思いまでしてゲームやりたくなくね?」と思って発作的に全部ヤフオクで売っぱらった そんで抜ける宣言したらぶーぶー文句垂れてメール爆撃してくるからそれに全部 「知るかバーカ!!!(AA付き)」を自動返信するようにしてしばらくして携帯も変えて県外に引っ越して完全に縁を切った 発作的に動いた俺は困だったと思うけど今は別の趣味見つけて充実している、反省はしていない 492 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 00 10 52.23 ID l1769nhz0 [1/2] 乙 君は悪くない 493 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 00 23 12.89 ID jUZXvQia0 他の奴の分も人数分買って持ち運び全部やらされるなら乙だが1セットしか無いなら環境自体が残念だったな 496 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 00 53 36.43 ID EqpyBMAe0 縁切りの為に引っ越しできるって地味に凄いな 497 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 02 55 25.41 ID /ljfIxlC0 あのままルルブやサプリ買わされ続けるくらいなら引っ越した方が確かに安上がりかもしれないな。 しかしそのサークル誰もその状況を疑問に思わなかったのか。集団で好き勝手言うことで罪悪感が麻痺するイジメの構図になってたのか。 498 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 08 45 38.70 ID +OE6AZbLO [2/3] 497 疑問に思わなかったか、次の標的にされたくなくて分かっていて追従していたのか・・・ 499 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 08 53 05.91 ID fNmoWie70 県外引っ越しまでやったからこそ、スパッと縁を切れたんだろうな でなけりゃ自宅凸とかに拗れたかもしれんし 500 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 09 38 49.34 ID rQzq8OHt0 なんかもういい歳してこんな事やってるようじゃ、いじめって無くならないなとすごい悲しくなった 報告者がまともなTRPGサークルを見付けて帰ってきてくれることを願う 501 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 10 19 05.77 ID 6cfMZoKR0 [1/4] 人の善意に乗っかるのが当たり前どころか前提になってて文句が言えるって感覚が分からん 502 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2016/01/19(火) 11 03 47.04 ID 0NW4Q7VlO 491 似たような事は俺もあったな… 俺の場合は他にも遊ぶグループがあったのと仕事で家に殆ど帰れなかったのが幸いしたらしく自動的に縁が切れたけど スレ431
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この地区で活動中のキャラクター ◆RED.s.cb9I 氏名・ギコラ・ゴルヴァン 性別・♂ 年齢・16歳 状態・パニック 目的・キリアスからの脱出 位置・21区 彼のマンション [アイテム] 鉄パイプ 緊急用医療セット 工具キット 【MISSION】 済 部屋からの脱出 19区にて働く両親の安否の確認